設立趣旨書


1.趣旨
経営コンサルタント技術向上研究会

(略称 ISM研究会:The study group for Improvement on Skills of the Management consultants )は、1995年10月30日に大阪市浪速区のグローバル経営研究所で、十数名の独立開業の経営コンサルタント及び企業に勤務する中小企業診断士等の経営コンサルタントをめざす有志で結成された。
爾来、約5年間に亘り、毎月1回の研究会活動が積み重ねられてきた。その成果、中小企業診断協会大阪支部などで、その存在が周知され、地道な研究成果に対する社会的評価も向上してきた。しかし、従来のセミナー形式での研究会活動だけでは、優れた研究成果が実践の場で活かされることは少なく、中小企業者への普及や情報提供が課題となってきた。これまでの蓄積された研究会での成果や技術・ノウハウ等を、広く社会に公表して、実践的に検証しようという気運が高まってきた。即ち、中小企業者やNPO法人へのセミナー開催を始め、講師の養成と派遣、調査研究及び情報収集等の学術研究の推進、会報及び出版物を発行することが検討されてきた。
つまり、これまでの50回に亘るISM研究会で培った経営技術のノウハウを、中小企業者及びNPO法人に対して経営支援活動という形態でフィードバックすることが大切だと確信するに至った。また、この支援活動による、現場での実践を通じた学術研究は、当会会員のコンサルタント力量の向上に繋がるものと期待される。従って、法人格取得により、中小企業家やNPO法人への講師派遣や委託事業、調査研究活動への参入機会を積極的に拡大し、よって研究活動の高度化を意図している。
また、まちづくりの基盤となる地域産業や市民ビジネス、NPO法人による様々な市民サポート事業の広がりに対するNPOによる支援も増えている。市民ビジネス分野での営利企業と競合に対する、NPOへ支援がこれからのISM研究会のテーマとして浮上してきている。NPOは、教育や人材育成、地域をテーマにした事業での新市場や雇用を生んでおり、営利企業にない発想での新しい事業に踏み切れる強みを持っている。今回のNPO法人設立は、その第一歩となるもので、地域産業の繁栄と関西経済活性化の一翼を担うものとして大きな期待が寄せられている。

平成12年6月24日
特定非営利活動法人 経営コンサルタンント技術向上研究会
設立代表者   住所 大阪府堺市新檜尾台2丁2番5−324号
氏名  関浦 照隆 印

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